2017年6月18日 (日)

The Last Coyote by Michael Connelly

Thelastcoyoteタイトルはボッシュが夢で見たという動物のコヨーテのことである。ロスアンジェルスには野生のコヨーテが少数生息していたがいまやこの地域で絶滅の危機にさらされており、その最後の一頭を車の中から見たというのだ。ボッシュが仕事を外されていやいやながらも通う精神分析医との会話の中で、孤独で生き方が破滅的で組織内でうまくやっていけない人種であるボッシュ自身を投影しているのではないかと指摘を受ける。停職処分の理由は上司への暴行である。停職期間中にはなるべく忙しくしていたほうがよいということではじめたのが地震で傾き、退去命令をうけた自宅の改修工事だ。しかし一段落すると、やがて幼少時に殺人事件で失った自分の母親の事件を追うことに没頭し始める。
これまでこれに手をつけてこなかったことに対して呵責を感じていたボッシュは何十年も昔の事件であるが執念深く追ってゆく。母親の知られざる実像が明らかになり苦しみながらもプロとして捜査を続けるうちに徐々に事件の全貌が浮かび上がってくる。
ボッシュシリーズは基本的に刑事ボッシュの捜査を現在進行形で(文体は過去形だが)描いてゆくだけだし、特に妙な技法を使わないので小説のスタイルとしてはドストレートである。書き込みが詳細で心情表現が抑えてあるが、かえって気持ちを推し量る力が働き、読み手の感性が研ぎ澄まされる気がする。
シドニーシェルダンの小説とは対照的である。例えは悪いが、漫画にたとえるならばシドニーシェルダンがサザエさんタッチならコナリーは北斗の拳の劇画調と言えよう。どちらが優れているというわけではない。それぞれの個性があってどちらも非常に楽しめる。

The Last Coyote by Michael Connelly
2017-#8
5/19-6/13
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 2692 KB
Print length: 406 pages
Publisher:  Little, Brown and Company (April 29,2003)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B00HG5HOT2
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader : Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 7.15 (Paperback amazon.com)
USD 4.05 (Kindle edition amazon.com)
JPY 1230 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 459 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年5月28日 (日)

The Concrete Blonde by Michael Connelly

Theconcreteblonde ハリーボッシュシリーズの第三作。昨年がシドニーシェルダンの一年だったが、どうも今年はマイクルコナリーのハリーボッシュの一年になりそうである。三作品を続けて読んで、飽きないし質が落ちずに連続した作品として読めており満足度が高い。徐々に主人公ハリーボッシュの過去が明らかになってきて非常にクールなボッシュに対しての理解と親近感が湧いてきている。 今回の作品はタイトルの通り、コンクリート詰めされて見つかったブロンド女性の遺体の捜査の話。だけじゃなくてなんと同時にボッシュが被告の裁判が進行するという面倒くさい状況でもある。原告は数年前にボッシュに夫を射殺された女性。今回の本当の主人公は連続殺人鬼Doll Makerだ。殺害した女性に人形のような化粧を施した上で人目につく場所にさらすという猟奇殺人者だ。これの捜査に携わっていたボッシュが捜査中に射殺してしまったというわけだ。原告と被告の裁判でのスリリングなやり取りも読み応えがある。殺害した男がDoll Makerであり、連続殺人事件は解決したはずなのだが、新たな犠牲者の存在を示すメモがLAPDに直接届けられ、その通りに見つかったのがコンクリートブロンドというわけだ。手口はDoll Makerそのものだった。さぁ、これでボッシュが殺害した男がDoll Makerではなかったことになり、裁判の行方にも大きな影響を及ぼすことになる。裁判中にも関わらず、捜査を進めるボッシュ。やがて意外な真実が浮かび上がってくる。これから先はネタばれになる。時おりでてくるボッシュの趣味、ジャズを聴くシーンがなんとも恰好よい。ただ、非常に有能ではあるが、ルールを逸脱気味、上司に楯突くという組織人として失格な人格にはベトナム戦争が暗い影を落とす。そんな興味深い男ハリーボッシュのハードボイルドな生き様は読みごたえがある。

※数年間愛用中のKindle Paperwhiteであるが、先日OS(?)のアップデートをせよというメッセージが表示された。Wi-Fiに接続し充電したまま一晩放っておけというので、そうしたが、メッセージが消えない。そこでいろいろ調べたころなんと自宅のWi-Fiの設定ができていなかったことに気づいた。数年間も3Gしか使っていなかったということになる。通信費はアマゾンもちなのでどうでもいいが、それにしても我ながらお間抜けだった。で、Wi-Fiを設定したところ、なんとたちどころにバージョンアップは終了した。でThe Concrete Blondeを再び読み始めたところなんだか画面がヘン。行間が大きく空いていてルビのようなものが小さく表示されているではないか。なんだこれは?
調べてみたところこれがWord Wiseによる難解と思われる単語の説明なのであった。しばらくこの機能を使ってみたが、1ページの表示量が減ってページめくり回数が増えて面倒なのと自分の調べたい単語は自分で調べたいので最初からルビのように表示されていると目障りなので、機能はOFFにした。このWord Wise機能はkindleで購入(ダウンロード)したデジタルデータに入っているが、入っていないものもあり、それは下のWord Wise:項がEnabled かNot Enabledかで事前に提示されているわけである。

The Concrete Blonde by Michael Connelly
2017-#7
4/20-5/18
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 1575 KB
Print length: 448 pages
Publisher: Orion (December 23,2009)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B0037472NY
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Enabled
Word Wise: Enabled   ←★
Lending: Not Enabled
Screen Reader : Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD (Kindle edition amazon.com)
JPY  (Paperback amazon.co.jp)
JPY 738 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年5月14日 (日)

The Black Ice by Michael Connelly

Theblackice

マイクルコナリーのハリボッシュシリーズ第二弾。大昔に一度読んだはずなのにまったく記憶になし。前回のThe Black Echoに引き続いて読んだが、まったく違和感なく続けて読めた。本作は街に入ってきた新しい麻薬BLACK ICEを巡るメキシコ国境をまたにかけての捜査もの。死体から見つかった昆虫を精査して不妊化処理をされていたことが判明してから狙いが定まるというなんともリアルな設定であるが、トマスハリスの羊たちの沈黙を思い起こさせる。前作に引き続きトンネルが重要項目。トランプ大統領のメキシコ国境に壁を作れという主張が理解できる状況が描かれる。ボッシュのストイックな捜査が現在進行形で語られるので、はらはらドキドキ感がすごい。シドニーシェルダンとは読者層が一段違っている印象である。細かい伏線やら会話の妙など自分の読解力では半分ほどしか読み取れてないかもしれないが(分からなくてもかなり読み飛ばすので)それでも十分楽しめている。マイクルコナリーの書き込み量と質が非常に高いので毎回満腹になる。

The Black Ice
by Michael Connelly
2017-#6
3/22-4/19
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 974 KB
Print length: 388 pages
Publisher: Orion (February 25,2010)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B003G4GMPO
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader : Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 1.14 (Kindle edition amazon.com)
JPY 1246 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 753 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年4月 2日 (日)

The Black Echo by Michael Connelly

Theblackechoシェルダン祭の後をグリシャムが鮮やかに埋めてくれたのはいいが、その後が少しもたついた。アマゾンが低価格を武器にkindle版で絨毯爆撃してペーパーバックを絶滅の危機に押しやった後は、想定通りkindle版を値上げしおったため(これ典型的な独禁法違反の手口)、ごく少数生き残ったペーパーバックよりも却って軒並み高くなっているのだ。そういうわけで慎重に選択した結果、見つけたのがマイケルコナリーだ。あれ?マイクルか。舞行龍?いやマイコーかな。とにかく253円は安いでしょ。
ハリーボッシュシリーズのことはもちろん知っていたが、自分が読んだことがあるかはまた別問題で記憶には無いようだったので、記録にあたってみた。これ。おバカな記事だが役に立つ。自分にだけだけど。(逃げ恥をもじってますよ。笑)

ところが、ハリボッシュシリーズは19作品ほどもあるらしく作品名は覚えてないので作者名を記していないこのリストでは分からないということが分かった。役に立つと思ったのに。でも、転んでもただでは起きない。ねばるよ。読んだとしたらだいぶ昔のはずなのでペーパーバックではなくて翻訳モノの文庫本にちがいない。で、つらつらチェックしてみたが少なくとも「ブラックエコー」は見つからなかった。かわりにブラックなんちゃらがこんなに見つかった。タイトルにブラック多し。黒は人気あるんだな。
1998
ブラッククロス 記憶になし
ブラックライト スティーブンハンターの新型ライフルのあれだな
1996
ブラックハート 記憶になし
ブラックホーン 記憶になし
1995
ブラックアイス 記憶になし
1994
ブラックダリア エルロイのあれだな このミスにでていたような
1991
ブラックプリンス デイヴィッドマレルのあれだな
ブラックサンデー スーパーボウルへのテロ予告のあれだな。トマスハリスの。覚えている。

む~、ブラックエコーはなしか。少し記憶のあるタイトルもあるが、記憶にないものも半数ほど。このなかでブラックアイスがなんとなく気になったので調べてみたところ、これがハリーボッシュシリーズの第2作であることが分かった。そして、ついでに問題のThe Black Echo の邦題がブラックエコーではなくて「ナイトホークス」(なんで?)であることが分かり、これも1995年に読んでいたことが分かった。こういうふうに物事がするすると続けざまに解決する様をbreak throughというのだな。気持ち良い!おバカな記事が役に立った!
それにしても結局なんと既読だったか。たぶんこのボッシュシリーズ#1を読んで面白かったので#2も続けて読んだという流れなのだろう。ただもちろん20年以上前に読んだものなんて記憶のかけらもないが。

さて、このThe Black Echo であるが、LAPD(ロスアンジェルス市警)の刑事ハリーボッシュを神の視点から語る小説である。事件を解決するために常に何かを探し続ける刑事の行動を逐一読むわけである。誰かに会う。知りたいことがある。ボッシュがその相手にどういう対応をするのかさっぱりわからない状態で読む。相手がこちらの知りたいことを話すのか話さないのか。そういう感じで先が読めない状態は読者も刑事と同様の謎に直面しながら読み続けるということである。なので臨場感が激しく、刑事の仕事が大変なものであることが実感できる。ベトナム戦争がアメリカにもたらした災厄の奥深さに慄然とする思いである。シェルダンやグリシャムに比べて使われる英語は格段に難しいが、kindleで意味を調べながらなのでそう困難は感じなかった。

The Black Echo by Michael Connelly
2017-#5
2/17-3/21
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 1237 KB
Print length: 500 pages
Publisher: Orion (July 19,2012)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English 
ASIN: B008HIO15M
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled 
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 2.22 (Kindle edition amazon.com)
JPY - (Paperback amazon.co.jp)
JPY 253 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年2月19日 (日)

Rogue Lawyer by John Grisham

Roguelowyer一年2ヶ月に及ぶシドニーシェルダン祭を終えて、深刻なシェルダンロスに陥るかと思ったがあにはからんや、そんな停滞時期は一瞬たりとも訪れなかった。救世主はジョングリシャムだった。新作が出ていたのだ。Rogue Lawyer。今どきの言葉で言えば「ブラック弁護士」とでもなろうか。これまでのグリシャムの主人公が清貧弁護士だとすれば、明らかに色合いが逆なのだ。アメリカ大統領がこれまでのイメージから真逆のトランプに変わったのと同様のdrastic changeである。しかも語り口が一人称現在形なので臨場感がハンパない。グリシャムらしくなくハードボイルド感満載の作品なのだ。昔読んでいたアンドリューヴァクスのアウトロー探偵バークものを思い出した。

さて、話にはいろんな事件が発生する。そして、主人公ラッドは様々な位置からそれらに関係してゆく。麻薬取引の疑いをかけられて夜間にSWATに急襲されて重傷を負い妻を殺害されたかわいそうな男の弁護。金網ファイトの格闘技選手が不当な判定をあげたジャッジにパンチを食らわせて殺害した件の弁護。別れた妻との間での子供への接見の問題。あまりにやばい敵が多いので大型バンを移動事務所として使っているとか。接見中の我が子を誘拐される事件とか。もういろんなことが起こりすぎて、よく一人で頑張っていられるなぁと感心することしきり。ハードボイルドだ。しかし、世の中、いや、この本の世界の中は自分さえ良ければ悪いことをしてもばれなければ構わないという非常に自己中心的な悪い奴ばかりで、本当に日本でよかったなぁと思う。はらはらどきどきでとにかく面白かった。それにしてもグリシャムがこんな小説を書くのか。なんでも書けるんだな。

Rogue Lawyer by John Grisham
2017-#4
1/25-2/16
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 2032 KB
Print length: 352 pages
Page Numbers Source ISBN: 1473622867
Publisher: Hodder & Stoughton (October 20,2015)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English 
ASIN: B00XLB5MOO
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Enabled 
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 5.54 (Kindle edition amazon.com)
JPY 923 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 618 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年1月28日 (土)

Morning,Noon and Night by Sidney Sheldon

20morningnoonandnightついにシドニーシェルダン全作品読破が終わった。1年2か月もかけて一人の作者の全19作品を追いかけるという壮大な旅が終わったのだ。旧東海道五十三次を日本橋から京都三条大橋まで14回に分けて走りとおしたあの懐かしき日々に匹敵するほどの長い旅だった。
...いやいやいや、おおげさな(笑)。

これが最後の作品"Morning,Noon and Night”。超訳は「遺産」。日本語タイトルはずばりそのものを表していてわかりやすい。大富豪の死と遺産相続の話。焦点は巨額の遺産。million ではなくbillion 。つまり10億ドル、1000億円だ。考えられないほど子をいじめてきた親であり、3人の子供は遠く離れて育てられた。そのため互い疎遠で、まったく交差しない独立した人生を歩いてきた。ここに富豪の隠し子を名乗る女性が現れる。母は富豪の家政婦をしていた女性だと。遺産が欲しいのではなく血のつながった家族の存在を確かめたいと。それ来た。遺産目当ての泥棒め。本当に父の子であるかどうやって確かめるのか?DNAテストだ。埋葬したばかりの墓から父親を掘り出してDNAを採取しよう。判事となっていた子が専門知識を駆使して対応にあたる。しかし父の遺骸は墓から消え去っていた。いったい誰の仕業か。
頭の切れる犯人の意図は何か?犯人は誰なのか?非常に込み入った技を駆使して自分の野望を達成しようとする犯人。それを阻止しようとするお抱え弁護士。親子の確執、悪知恵のはたらく悪い奴。遺産相続はいったいどうなってしまうのか?終盤からぐっと面白くなってきた。暇なアメリカ人の娯楽として最適な題材なのだろう。自分としてもかなり楽しめた。
さあ、明日から通勤電車の中をどう過ごそうか。

Morning,Noon and Night by Sidney Sheldon
2017-#3
1/10-1/23
Rating 18 stars (5,4,5,4)
Format: kindle
File size: 1480 KB
Print length: 403 pages
Publisher: HarperCollins Publishers (November 14 ,2013)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English 
ASIN: B00FAI4A2G
Text-to-Speech: Not Enabled
X-Ray: Enabled 
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 7.08 (Kindle edition amazon.com)
JPY 829 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年1月15日 (日)

Are You Afraid of the Dark? by Sidney Sheldon

19areyouafraidofhtedarkシドニーシェルダン読破までのラスト2の作品は"Are You Afraid of the Dark? "。世界的シンクタンクによる陰謀と主人公の逃亡の冒険小説。序盤ぜんぜん乗れず、ちっとも楽しくなく失敗したかな?と思いながら読み進んだ。正月休みを挟んだこともリズムに乗れなかった原因か?逃げる方もまぬけだし、追う方もまぬけ。超ハイテク機器を使っているのにいったいどういうことか。トムとジェリーなみ。ただ主人公の未亡人二人が結束し始めてからやっとエンジンがかかり、ラストにかけては多少楽しめた。科学技術の進化が極まって発現するパラダイムシフトの一例としてSFチックに理解した。異常気象もシドニーシェルダンにかかればこういう風に料理されるんだなと感心した。邦訳(超訳)本は「異常気象売ります」。どう考えてもこの超訳はいけてないな。ひどすぎる。ここでアマゾンに苦情。この値段は昔のPBと同じか高くなっていると思われるぞ。独占禁止法違反じゃないか?>公正取引委員会どの

Are You Afraid of the Dark? by Sidney Sheldon
2017-#2
12/19-1/6
Rating 18 stars (5,4,5,4)
Format: kindle
File size: 668 KB
Print length: 419 pages
Publisher: HarperCollins Publishers (February 25,2010)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English 
ASIN: B003GUBIF2
Text-to-Speech: Not Enabled
X-Ray: Not Enabled 
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 8.20 (Kindle edition amazon.com)
JPY 843 (Kindle edition amazon.co.jp)

2016年12月25日 (日)

The Doomsday Conspiracy by Sidney Sheldon

ThedoomsdayconsriracyThe Doomsday Conspiracyはシドニーシェルダンの作品の中では異彩を放っている。表紙からして違う。秘密諜報員の活動と、後半は命を狙われた主人公の逃亡劇。そして物語の中心はなんと extra-terrestrial である。つまりE.T.。まじか。SFか。
米海軍情報機関大佐の主人公に与えられた任務は目撃者探しだった。スイス山中で起こったある出来事を目撃したツアーバスの乗客全員を探し出すというものだった。ただし、誰の手も借りず単独でという条件だ。少ない手がかりを元に、地道な調査が始まる。この辺りはいわゆる探偵ものだ。スイス、イタリア、イギリス、アメリカをまたにかけ一人ひとり探し出しては報告を上げる主人公。その過程で乗客はみなUFOの墜落現場を目撃していたことが分かってくる。最後の一人まで探し出した主人公は、探し出した乗客たちがことごとく命を落としていたことに気付く。それも自分が報告をあげた直後にだ。そして、自分自身に危険が迫っていることに気付き、逃亡せざるを得なくなる。いったい何が起きているのか。超訳の邦題は「陰謀の日」。

結局はどんなジャンルの話でも、彼の独特のしゃべり方であれば文句なく面白く聞けるということなのだろう。これがstory tellerだな。シドニーシェルダン完全制覇の旅もこれで後は二作品。先が見えてきた。残念ながら年を越してしまったのでここからは2017年度の記録になる。

The Doomsday Conspiracy by Sidney Sheldon
2017-#1
12/2-/12/20
Rating 19 stars (5,5,5,4)
Format: kindle
File size: 910 KB
Print length: 417 pages
Publisher: HarperCollins e-books  (9 June,2012)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English 
ASIN: B003P2W3PA
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled 
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Enhanced Typesetting: Not Enabled
USD 7.13 (Kindle edition amazon.com)
JPY 872 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 807 (Kindle edition amazon.co.jp)

2016年12月 7日 (水)

このシドニーシェルダンがすごい2016

1masterofthegame 2theothersideofmidnight 3memoriesofmidnight 4iftomorrowcomes 5rageofangels 6chasingtomorrow 7windmillsofthegods 8astrangerinthemirror 9thesandsoftime 10thebestlaidplans 11theskyisfalling 12bungeisyunjyuu201609 13tellmeyourdreams 14thestarsshinedown 15thenakedface 16bloodline 17nothinglstsforever

 今年も師走となり、このミスの季節となってきた。一年がたつのが早い。フランスの哲学者ジャネの説によるとn歳の人の最近一年分の記憶は、1/nに比例するという。まあ考えてみれば自分の生きてきた人生全体を1とすると、この一年は1/nだから、当然と言えば当然。歳をとっていろんな経験を積めばその後新たな経験をすることは多くなく、新たに記憶に値することも少なくなってくるということかな。一般的にはそうかもしれないが、いやいやいや、自分はそうならないようにしたいものである。
 さて、今年一年の読書生活は非常に実験的なものにしてみた。あれこれ読むのではなく一人の作家だけに特化してみたのである。それがシドニーシェルダン(笑)。この(笑)は彼を馬鹿にしているのではなく、彼の作品に一年間の通勤時間のほとんどを使って馬鹿正直に付き合った自分への賛辞である。下が一年間に読んだ小説のリストであるが、#12の芥川賞作品については記事にしていない。短編であるし、特に語るまでもない小品と感じたからだ。#6はシドニーシェルダンの作品ではない。シドニーシェルダンの作品はどれも面白い。次の展開がどうなるのかわくわくして読み進められる。娯楽小説のひとつの頂点と思う。それだけに後で思い出そうとしてもよく覚えていない。でもそれでいい。しばらくの時間、小説世界に没頭させてくれれば十分なのだ。だから順位をつけるのも無意味。残念ながら一年でコンプリートすることができなかったので2017年度は初めはあと2冊だけシドニーシェルダンになる。
 あと、それから冒頭のこのミステリーがすごい!だが、よく考えればここ数年購入していないのだった。これが出たころは国内版リストも海外版リストもとても参考にしていて、知らない作家を探すのに利用していたのだが、だんだん必要が無くなってしまった。あちらでどういう本が読まれているかはこういうところでときどきちら見している。
 というわけで今回はランキングなしとしたい。どれを読んでも面白いのだから。

1.Master of the Game
2.The Other Side of Midnight 
3.Memories of Midnight 
4.If Tomorrow Comes 
 5.Rage of Angels
6.Sidney Sheldon’s Chasing Tomorrow
7.Windmills of the Gods 
8.A Stranger in the Mirror 
 9.The Sands of Time 
10.The Best Laid Plans 
11.The Sky is Falling
12.文藝春秋9月号「コンビニ人間」

 13.Tell Me Your Dreams 
14.The Stars Shine Down 
15.The Naked Face 
 16.Bloodline
 17.Nothing Lasts Forever 

2016年12月 4日 (日)

Nothing Lasts Forever by Sidney Sheldon

Nothinglstsforever連続シドニーシェルダン記録はまだ続く。今回は"Nothing Lasts Forever"。邦題は「女医」。
アメリカの田舎の総合病院に勤務することになった若い三人の女研修医の物語。勤務医の最悪な時間的労働環境は凄まじく、まともな人間には勤まらない(現在でもこれに近いブラックな労働時間を要求される勤務医はいるかもしれない)。やがて、その環境になれてゆく三人。この非常に特殊な狭い世界の中で様々な人間関係が始まってゆく。男女関係。賭け。死にゆく病人。医療ミス。安楽死。医師間の確執。そして殺人事件。
後半は安楽死をめぐる裁判。まるでジョングリシャム。それまでのいろんな要素が絡まって主人公ペイジは絶体絶命の危機に。読者の気持ちをぐいぐい引っ張ってゆき様々な感情を味あわせる作者の力量はすごいものだ。医療関係の単語を大量に読まされたのがちょっと辟易だったが、それを上回る面白さを味わえた。

Nothing Lasts Forever by Sidney Sheldon
2016-#16
11/16-11/30
Ratings: 19 stars (5,5,5,4)
Format: kindle
File Size: 757 KB
Print Length: 403 pages
Publisher: HarperCollins e-books (June 21, 2010)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B003QP4BJW
Text-to-Speech:  Enabled
X-Ray: Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 7.77 (Kindle edition amazon.com)
JPY 895 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 829 (Kindle edition amazon.co.jp)

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