2018年1月14日 (日)

Night of Thunder by Stephen Hunter

Nightofthunderボブリースワガーがなんと日本でやくざと日本刀での斬り合いを演じた前作47th Samuraiの続編。新聞記者をしている娘のニッキが覚醒剤メタンフェタミン汚染に関する取材中に何者かの車に追突され意識不明の重体になる。父親として現地で調査するうちにボブリーまでもが危険にさらされる。おりしもNASCARレースが始まる田舎町でいったい何が計画されているのか。
いつもは銃器や弾丸、刀などの武器に関する薀蓄がたっぷり語られるのだが、今回はそれが車になる。もちろん武器も語られるが。タイヤ痕の分析とか、エンジンのチューンアップとか。最後はかなりのはちゃめちゃどんぱちで、派手なアクション好きな自分にとっては面白かった。通にはあまり受けていないようだが。

邦訳本は 黄昏の狙撃手 上下 扶桑社BOOKSミステリー 864+864=1728円
この日本語タイトルはまったく不適切と思う。黄昏?さっぱり意図が分からない。

ちなみに、スティーブンハンターの作品の過去記事は以下の4件。
The 47th Samurai

I, SNIPER 
DEAD ZERO
SOFT TARGET

Night of Thunder
by Stephen Hunter
2018#1
2017/12/5-12/29
Rating : 20 stars (5,5,5,5)
Format : kindle
File size : 3294 kb
Print Length :484 pages
Publisher :Simon & Schuster; Reprint edition (2008/9/20)
Sold by : Amazon Services International, Inc.
Language : English
ASIN :B0016H38LY
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader: Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 10.61(Kindle edition amazon.com)
JPY 1728 (FUSO-sya books mistery)
JPY 348 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年12月 6日 (水)

このミステリーがすごい!2017

1thedoomsdayconspiracy 2areyouafraidofhtedark 3morningnoonandnight 4roguelowyer 5theblackecho 6theblackice 7theconcreteblonde 8thelastcoyote 9truncmusic 10angelsflight 11bloodwork 12smallbusinessvalvemaker 13fermatslasttheorem 14adarknessmorethannight Sitamatirocket2 Cityofbones_2

2017年度はシドニーシェルダンが3作品、グリシャムが1作品、マイクルコナリーが9作品
他には池井戸潤が2作品、翻訳本が1作品の合計16作品を読んだ。基本的にはマイクルコナリーのハリーボッシュシリーズに浸った一年だったといえよう。年初にシドニーシェルダンを読んでいたことが遠い昔のことのように思う。マイクルコナリーは結構多作なのでまだ未読が10作品以上あるのが楽しみである。今年は順位をつけることにあまり意味はないと思うようになったのでとりあえず羅列としておく。どれも面白かった。駄作はひとつも無しだったので打率は良かった。それにしても一年が早い。このミスの季節になると、年賀状、イルミネーション、クリスマス、そして大晦日にまっしぐらだ(笑)。

2017#1,12/2-/12/19
The Doomsday Conspiracy by Sidney Sheldon

2017#2,12/19-1/6
Are You Afraid of the Dark? by Sidney Sheldon

2017#3,1/10-1/23
Morning,Noon and Night by Sidney Sheldon

2017#4,1/25-2/16
Rogue Lawyer by John Grisham

2017#5,2/17-3/21
The Black Echo by Michael Connelly

2017#6,3/22-4/19
The Black Ice by Michael Connelly

2017#7,4/20-5/18
The Concrete Blonde by Michael Connelly

2017#8,5/19-6/13
The Last Coyote by Michael Connelly

2017#9,6/14-7/6
Trunk Music by Michael Connelly

2017#10,7/7-8/8
Angels Flight by Michael Connelly

2017#11,8/14-9/12
Blood Work by Michael Connelly

2017#12,9/13-9/16
下町ロケット 池井戸潤

2017#13,9/15-9/20
フェルマーの最終定理 サイモンシン 青木薫訳

2017#14,9/22-10/19
A DARKNESS MORE THAN NIGHT by Michael Connelly

2017#15,10/23-10/25
下町ロケット2 ガウディ計画 池井戸潤

2017#16,11/6-12/1
CITY OF BONES by Michael Connelly

2017年12月 2日 (土)

CITY OF BONES by Michael Connelly

Cityofbonesハリーボッシュシリーズの第8作目。タイトルを見て、はて?と首をかしげた。
CITY OF BONES
これはいったい何か?街じゅう骨だらけ?コナリーはそんなホラーものは書かないはずだし。腑に落ちない「分からない感」を秘めたまま読み始めた。するといきなり出てきた。飼い犬が人骨をくわえてきたのだ。ボッシュが担当を割り当てられたこの事件の捜査で、森の中に広がる人骨を鑑識が調査するその領域全体をCITY OF BONESというのだ。鑑識がどこに何が落ちていたかを場所を特定しながら記録していくときに必要なためにこういう言葉を使うのだ。右の第三肋骨は3丁目8番地で見つかった-とか。
捜査は比較的何事も無く順調に進むのだがそれはそれで心地よい。だが、やはりどんでん返しが各所に現れ、捜査が最初からやり直しになったりする。遠い過去に起こった事件は現在生きる人々に悲しみや悲劇をもたらしながら解決へと向かう。ボッシュは悲しみに包まれてびっくり仰天の終結を迎えるのだった。

翻訳ものは「シティ・オブ・ボーンズ」でハヤカワミステリ文庫から出ている。

CITY OF BONES by Michael Connelly
2017-#16
10/6-12/1
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 1232 KB
Print length: 453 pages
Publisher: Orion (December 23,2009)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ISBN-13: 978-1409116820
ASIN: B0037472LQ
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader: Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 1.19 (Kindle edition amazon.com)
JPY 1080 (Hayakawa mistery)
JPY 133 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年10月29日 (日)

A DARKNESS MORE THAN NIGHT by Michael Connelly

Adarknessmorethannight 日本語の本はあまりにも早く読み終えてしまうのでこれは困ったこと。そういえば読書を始めたころ、文庫本を読み散らかし始めたころ、本代がえらくかかって困っていた。今のように中古本が簡単に買える環境もなかったし。で、やはりkindleでじっくり読むというスタイルに戻ってみた(ちなみに今回の作品はkindleで639円、文庫本2冊だと2056円もする)。で、またまたコナリー。前回のBlood Workの続編だ。主人公はこの作品のMcCaleb+ハリーボッシュという豪華な顔触れだ。だからこの順番で読まねばならない。
負け伊良部は心臓移植を受けて引退したFBI心理分析官。前作では心臓を提供したドナーの姉から強引な捜査依頼を受けて大変な捜査に巻き込まれた。今作品でも同じパターン、巻き込まれ型捜査。負け伊良部は結婚していて新たに子供まで儲けていた。お相手はなんと前作で捜査依頼をしてきたドナーの姉。なんともややこしい関係だが。依頼された猟奇殺人事件の捜査のほうは相変わらず地道なものだが、なんともハリーボッシュとフクロウに関係があるらしい。やがてボッシュが犯人である可能性が出て(ボッシュシリーズの中でも同様の状況はあったが、またしても)捜査官でありながら疑惑を受けるという状況に。そして、驚くべき結末に向かって大転換が訪れる。タイトルのような、ロスアンジェルスという社会の果てしない暗闇が明らかになってゆく。

邦訳本は「夜よりも暗き闇(上下)」 講談社文庫

※なお、話のきっかけとなっている表紙のフクロウは Bubo virginianus GREAT HORNED OWL アメリカワシミミズクと思われる。

A DARKNESS MORE THAN NIGHT by Michael Connelly
2017-#14
9/22-10/19
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 3387 KB
Print length: 443 pages
Publisher: Little,Brown and Company (January 23,2001)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B00H8BVXAU
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader: Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 5.93(Kindle edition amazon.com)
JPY 1028,1028 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 639 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年9月17日 (日)

Blood Work by Michael Connelly

Bloodwork日本語は外国語を受け入れるのになかなか便利な言語だと思う。つまり、カタカナという決まった表音文字があるからだ。これのおかげで日本語に無い発音は除くが一応どんな外国語であってもカタカナで音表記ができる。だれでも同じように。今回のマイケルコナリーの小説はハリーボッシュシリーズからはちょっと外れるが、作品群の流れからしてハリーボッシュシリ-ズを読み続けるためにはぜひとも読んでおくべき作品として今回選んだもの。今回も主人公の名前が特殊。自分としてMcCalebを最初カレブと思って読み始めたが、最初のほうで作中人物も自分と同じように読み間違え、本人によりMc-Cal-ubではなくMc-Kay-Lebと発音すると説明され、それ以降「け伊良部」(ちょっと古いが)と心の中で発音しながら読んでいる。これ小説を読む上で非常に重要なこと。つまり、発音できない単語は読めないということだ。自分のように通勤電車内で黙読していても同じで、止まってしまうのだ。発音が分からない単語が頻発すると、その度に読みがストップしてしまってはなはだ効率が悪くなる。
主人公は早期退職した元FBI捜査官。重い心臓病のために心臓移植手術を受けたというのが引退の理由。退院後、係留した船に住み体をいたわりながら暮らしていたマケイラブに強引に舞い込んだ捜査依頼はなんと彼に心臓を提供した女性の姉からのものだった。妹はコンビニでの強盗事件で命を落としドナーとして臓器提供したというわけだ。なんともすごい設定。引退して既に正式の捜査官でもなく、移植手術後ということで薬も毎日呑まなくてはならないし、定期的に診察も受ける必要もあるし車の運転も禁止されているという難しい状況で協力者をうまく選んで捜査を始める主人公。非常に粘り強い捜査で突破口を見つけやがて、驚愕の犯人像にたどり着く。これまでいろいろな悪いやつらの犯罪の小説を読んできたがこの犯人の動機は異常者レベル100倍だと思う。憎みが激しすぎるとここまでくるのかと。ちょっと理解不能。ま、全体に非常に面白かった。マイケルコナリーの小説はどれも一様にレベルが高い。

翻訳本は「わが心臓の痛み」(扶桑社ミステリー上下)

Blood Work by Michael Connelly
2017-#11
8/14-9/12
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 1385 KB
Print length: 484 pages
Publisher: Orion (December 23,2009)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B00374722U
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader: Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 15.99 (Paperback amazon.com)
USD 4.67 (Kindle edition amazon.com)
JPY 915 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 520 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年8月13日 (日)

Angels Flight by Michael Connelly

Angelsflight前作の記事 でハリーボッシュシリーズについて
自分でもこれのどこが楽しくて読んでいるのか分からなくなってきたりもする。この先いったいどうなるのか知りたくてやめられない・ボッシュの生き様の各所に魅力的な部分がある・脳内の仮想世界の中でボッシュの人生を追体験していくのが楽しい(?)などいろいろ自分を分析中である。

と書いた。で、本作を読みながらまたもや同じような印象「何が面白いのやら?」を感じたのでやや自己分析的に読み進めた。やはり読んでいくうちにボッシュに自己同化してしまい、1.事件を解決したい。2.捜査には自分なりの経験があり自信がある。俺は優秀だ。3.邪魔するやつは敵である。IAD,FBI,マスコミ、時に上司であっても。4.ルールを厳格に守っていたら事件の解決などできない。そういう場合には多少ルールを逸脱しても解決するぞ。というようなボッシュ4ルールと強烈な使命感を持って仕事に励む孤独な男の生き様に魅せられ、次にどういうシチュエーションに直面するのか?それにどう対処していくのか?というゲーム的面白さを追体験することが楽しいようだ。

Angels Flight ボッシュシリーズ第6作

この作品ではロスのケーブルカー(これがAngels Flight)内で発見されたふたりの死体が発端となるが、被害者がそれまでLAPDを目の敵として、多くの訴訟を起してLAPDを痛めつけてきた黒人弁護士だったことから、彼に訴訟を起された経験のないボッシュに急遽担当が回ってきたという無茶振りで話が始まる。どうせLAPDの警官が犯人だろうという空気の中、珍しくチームを組んで捜査が進む。ボッシュがチーフだ。ただ政治的事情からFBIといういつもの敵がメンバーに加わるなどして徐々に捜査が重くなってくる。また、LAは警察への抗議活動が熱くなり暴動が起きかねない危険な状況になってくる。そういう(いつもの)困難な状況の中でボッシュチームは徐々に真実に近づいてゆく。最後は大きなtwistがあって...というところ。

いつも通勤の行き帰りの電車の中でkindle paperwhiteで読んでいるのだが、最近スマホの無料オセロゲームにはまってしまい、読書の時間の多くをオセロに費やしてしまい異様に長い時間がかかってしまった(笑)。

Angels Flight
by Michael Connelly
2017-#10
7/7-8/8
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 3051 KB
Print length: 474 pages
Publisher:  Little, Brown and Company (Jan 1,2001)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B00FORA838
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 4.16 (Paperback amazon.com)
USD 5.90 (Kindle edition amazon.com)

JPY 657 (kindle edition amazon.co.jp)

2017年7月16日 (日)

Trunk Music by Michael Connelly

Truncmusic今年はハリーボッシュシリ-ズを連読しているが、そろそろ全体像が気になったのでちょっと調べてみた。すると今現在でなんと20作品まで出ているというではないか。邦訳本はこれの第15作までだが、ま、それは関係ない。
1.The Black Echo
2.The Black Ice
3.The Concrete Blonde
4.The Last Coyote
5.Trunc Music  ← 今ここ
6.Angels Flight
7.A Darkness More Than Night
8.City of Bones
9.Lost Light
10.The Narrows
11.The Closers
12.Echo Park
13.The Overlook
14.Nine Dragons
15.The Drop
16.The Black Box
17.The Burning Room
18.The Crossing
19.The Wrong Side of Goodbye
20.Two Kinds of Truth


というわけでまだまだしばらくはボッシュを楽しめることが分かってほっとしている。ただ、これを一気通貫で最後まで読むには2年はかかるので、途中で別シリーズに移って間を空けるなどするかもしれない。飽きるかもしれないし。分からないが。

さて、このハリーボッシュは人物像的には真っ黒でよく見ると胸にサックスブルーの鮮やかなプーマのエンブレムが差し色になっている。いや、人間的には明るくも楽しくもなく面白みはなく(男性としては女性には魅力的なのだが)仕事にしか生きがいの見出せない有能で孤独なワーカホリックではあるが、唯一ジャズを聴くことを趣味とし特にサックスにはうるさいという点が人物像の差し色である。ジョン・コルトレーンやウェイン・ショーターなど出てきたのを覚えている。いつかSAXOPHONE COLOSSUSを聴くシーンが出てこないかなんて思いながら読み進めるのもこのシリーズならではの楽しみである。

話の内容は書かないが要素としてはロールスロイスのトランクで発見された映画プロデューサーの射殺死体、ラスヴェガスのカジノでの豪遊、マフィアのマネーロンダーリング役、FBIの潜入捜査官、ボッシュの恋人ウィッシュ、ボッシュを含むLAPDの天敵IAD(Internal Affairs Division)による牽制と妨害。困難な捜査を地道に続けてゆく過程を読み続けていると、自分でもこれのどこが楽しくて読んでいるのか分からなくなってきたりもする。この先いったいどうなるのか知りたくてやめられない・ボッシュの生き様の各所に魅力的な部分がある・脳内の仮想世界の中でボッシュの人生を追体験していくのが楽しい(?)などいろいろ自分を分析中である。ま、とにかく普通に面白かった。

Trunk Music by Michael Connelly
2017-#9
6/14-7/6
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 2913 KB
Print length: 464 pages
Publisher:  Little, Brown and Company (Jan 1,2002)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B01LFFZH2O
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader : Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 5.67 (Paperback amazon.com)
USD 4.59 (Kindle edition amazon.com)
JPY 1353 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 447 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年6月18日 (日)

The Last Coyote by Michael Connelly

Thelastcoyoteタイトルはボッシュが夢で見たという動物のコヨーテのことである。ロスアンジェルスには野生のコヨーテが少数生息していたがいまやこの地域で絶滅の危機にさらされており、その最後の一頭を車の中から見たというのだ。ボッシュが仕事を外されていやいやながらも通う精神分析医との会話の中で、孤独で生き方が破滅的で組織内でうまくやっていけない人種であるボッシュ自身を投影しているのではないかと指摘を受ける。停職処分の理由は上司への暴行である。停職期間中にはなるべく忙しくしていたほうがよいということではじめたのが地震で傾き、退去命令をうけた自宅の改修工事だ。しかし一段落すると、やがて幼少時に殺人事件で失った自分の母親の事件を追うことに没頭し始める。
これまでこれに手をつけてこなかったことに対して呵責を感じていたボッシュは何十年も昔の事件であるが執念深く追ってゆく。母親の知られざる実像が明らかになり苦しみながらもプロとして捜査を続けるうちに徐々に事件の全貌が浮かび上がってくる。
ボッシュシリーズは基本的に刑事ボッシュの捜査を現在進行形で(文体は過去形だが)描いてゆくだけだし、特に妙な技法を使わないので小説のスタイルとしてはドストレートである。書き込みが詳細で心情表現が抑えてあるが、かえって気持ちを推し量る力が働き、読み手の感性が研ぎ澄まされる気がする。
シドニーシェルダンの小説とは対照的である。例えは悪いが、漫画にたとえるならばシドニーシェルダンがサザエさんタッチならコナリーは北斗の拳の劇画調と言えよう。どちらが優れているというわけではない。それぞれの個性があってどちらも非常に楽しめる。

The Last Coyote by Michael Connelly
2017-#8
5/19-6/13
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 2692 KB
Print length: 406 pages
Publisher:  Little, Brown and Company (April 29,2003)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B00HG5HOT2
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Not Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader : Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 7.15 (Paperback amazon.com)
USD 4.05 (Kindle edition amazon.com)
JPY 1230 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 459 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年5月28日 (日)

The Concrete Blonde by Michael Connelly

Theconcreteblonde ハリーボッシュシリーズの第三作。昨年がシドニーシェルダンの一年だったが、どうも今年はマイクルコナリーのハリーボッシュの一年になりそうである。三作品を続けて読んで、飽きないし質が落ちずに連続した作品として読めており満足度が高い。徐々に主人公ハリーボッシュの過去が明らかになってきて非常にクールなボッシュに対しての理解と親近感が湧いてきている。 今回の作品はタイトルの通り、コンクリート詰めされて見つかったブロンド女性の遺体の捜査の話。だけじゃなくてなんと同時にボッシュが被告の裁判が進行するという面倒くさい状況でもある。原告は数年前にボッシュに夫を射殺された女性。今回の本当の主人公は連続殺人鬼Doll Makerだ。殺害した女性に人形のような化粧を施した上で人目につく場所にさらすという猟奇殺人者だ。これの捜査に携わっていたボッシュが捜査中に射殺してしまったというわけだ。原告と被告の裁判でのスリリングなやり取りも読み応えがある。殺害した男がDoll Makerであり、連続殺人事件は解決したはずなのだが、新たな犠牲者の存在を示すメモがLAPDに直接届けられ、その通りに見つかったのがコンクリートブロンドというわけだ。手口はDoll Makerそのものだった。さぁ、これでボッシュが殺害した男がDoll Makerではなかったことになり、裁判の行方にも大きな影響を及ぼすことになる。裁判中にも関わらず、捜査を進めるボッシュ。やがて意外な真実が浮かび上がってくる。これから先はネタばれになる。時おりでてくるボッシュの趣味、ジャズを聴くシーンがなんとも恰好よい。ただ、非常に有能ではあるが、ルールを逸脱気味、上司に楯突くという組織人として失格な人格にはベトナム戦争が暗い影を落とす。そんな興味深い男ハリーボッシュのハードボイルドな生き様は読みごたえがある。

※数年間愛用中のKindle Paperwhiteであるが、先日OS(?)のアップデートをせよというメッセージが表示された。Wi-Fiに接続し充電したまま一晩放っておけというので、そうしたが、メッセージが消えない。そこでいろいろ調べたころなんと自宅のWi-Fiの設定ができていなかったことに気づいた。数年間も3Gしか使っていなかったということになる。通信費はアマゾンもちなのでどうでもいいが、それにしても我ながらお間抜けだった。で、Wi-Fiを設定したところ、なんとたちどころにバージョンアップは終了した。でThe Concrete Blondeを再び読み始めたところなんだか画面がヘン。行間が大きく空いていてルビのようなものが小さく表示されているではないか。なんだこれは?
調べてみたところこれがWord Wiseによる難解と思われる単語の説明なのであった。しばらくこの機能を使ってみたが、1ページの表示量が減ってページめくり回数が増えて面倒なのと自分の調べたい単語は自分で調べたいので最初からルビのように表示されていると目障りなので、機能はOFFにした。このWord Wise機能はkindleで購入(ダウンロード)したデジタルデータに入っているが、入っていないものもあり、それは下のWord Wise:項がEnabled かNot Enabledかで事前に提示されているわけである。

The Concrete Blonde by Michael Connelly
2017-#7
4/20-5/18
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 1575 KB
Print length: 448 pages
Publisher: Orion (December 23,2009)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B0037472NY
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Enabled
Word Wise: Enabled   ←★
Lending: Not Enabled
Screen Reader : Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD (Kindle edition amazon.com)
JPY  (Paperback amazon.co.jp)
JPY 738 (Kindle edition amazon.co.jp)

2017年5月14日 (日)

The Black Ice by Michael Connelly

Theblackice

マイクルコナリーのハリボッシュシリーズ第二弾。大昔に一度読んだはずなのにまったく記憶になし。前回のThe Black Echoに引き続いて読んだが、まったく違和感なく続けて読めた。本作は街に入ってきた新しい麻薬BLACK ICEを巡るメキシコ国境をまたにかけての捜査もの。死体から見つかった昆虫を精査して不妊化処理をされていたことが判明してから狙いが定まるというなんともリアルな設定であるが、トマスハリスの羊たちの沈黙を思い起こさせる。前作に引き続きトンネルが重要項目。トランプ大統領のメキシコ国境に壁を作れという主張が理解できる状況が描かれる。ボッシュのストイックな捜査が現在進行形で語られるので、はらはらドキドキ感がすごい。シドニーシェルダンとは読者層が一段違っている印象である。細かい伏線やら会話の妙など自分の読解力では半分ほどしか読み取れてないかもしれないが(分からなくてもかなり読み飛ばすので)それでも十分楽しめている。マイクルコナリーの書き込み量と質が非常に高いので毎回満腹になる。

The Black Ice
by Michael Connelly
2017-#6
3/22-4/19
Rating 20 stars (5,5,5,5)
Format: kindle
File size: 974 KB
Print length: 388 pages
Publisher: Orion (February 25,2010)
Sold by: Amazon Services International, Inc.
Language: English
ASIN: B003G4GMPO
Text-to-Speech: Enabled
X-Ray: Enabled
Word Wise: Enabled
Lending: Not Enabled
Screen Reader : Supported
Enhanced Typesetting: Enabled
USD 1.14 (Kindle edition amazon.com)
JPY 1246 (Paperback amazon.co.jp)
JPY 753 (Kindle edition amazon.co.jp)

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