2017年10月31日 (火)

山下公園の魚類の再検討

昨日紹介した釣魚1400種図鑑。1400種という数字は大変多い。ちなみに日本産トンボは203種、野鳥は約700種だ。それが文庫本1冊にぎっしり詰まっているからこの「釣魚1400種図鑑」はすごい情報量である。さて、1400種というのはもちろん日本で釣れる魚類のすべてではない。日本産魚類は約4000種だそうである。世界でも三万種を超えるぐらいである。この魚類の種数は思ったほど多くない。日本産昆虫は十万種を超える。
多くの種を掲載するため、写真は基本的に一種一枚である。よってその一枚は立派な成魚が掲載されている。つまり、幼魚などはまったく載っていないのだ。先日山下公園で見た魚をこの図鑑で調べていて分かった。魚によっては成長に従って姿を変え名前まで変わるものがあるため、幼魚まで掲載するならば倍以上の写真が必要となる。
で、この図鑑を使って山下公園の魚の再検討をしてみよう。

M0016723
まず、このヒトデ。ヒトデで済ましてもなんの問題もないが、この図鑑にも驚いたことに掲載されていた。魚類図鑑なのに。釣り人の眼に触れる機会が多いためとのこと。

イトマキヒトデ
(アカヒトデ目イトマキヒトデ科イトマキヒトデ属)
ちなみに食味は不(食用には不適)

ついでにNHKの番組で骨を紹介されたヒトデ
R0041363

R0041362

マヒトデ
(マヒトデ科マヒトデ属)
食味は同じく不

M0016729
そしてカワハギ?と紹介したこの魚は、茶色っぽい体色・白い網目模様・扇形の尾びれに暗色の帯が数本あること・腹部膜状部が目立つことなどから

アミメハギ(カワハギ科アミメハギ属)
と思われる。全長8cmと小さいこともあり食味は「?」。分からないものは?と表記するのも信用のおける編集方針である。

M0016733

M0016736
これはアイナメ?と紹介したもののとその隣にいた同種と思われる2個体
こげ茶色に淡色の小さな斑がまだら模様をつくる・尾びれは四角っぽい形で、透けて見える骨?が先端で分岐する・背びれが2段ある・胸びれが大きいということからやはり

アイナメ(アイナメ科アイナメ属)

と思われる。食味は極。極上ということだろう。

M0016742
これはマダイ?と紹介したものの隣にいた同種と思われる個体。
全体に桜色で縦筋がある・側線がぐっと盛り上がってからなだらかに下がる独特のラインを描く・尾びれが野鳥の尾羽でいえば凹尾あるいは燕尾に該当する形状であることから

マダイ(タイ科マダイ属)
食味は極。

この魚は小さく幼魚と思われるがマダイ成魚とまったく同じ特徴をもっている。

これは追加
M0016741
写りが悪かったので前回掲載していなかった個体。銀色っぽい体色・横帯が数本ある・鰓蓋(えらぶた)後縁が黒いという特徴からクロメジナではないかと思う。尾びれが写っていればもっと確信を持てるのだが。

クロメジナ(メジナ科メジナ属)
食味は極。
10月15日横浜港にて

2017年10月30日 (月)

釣魚1400種図鑑 小西英人著

R0128819_2 自分のささやかな書棚を今の季節飾っているのは昆虫、ハムシ、トンボ、チョウ、カモ、カモメ、イモムシ、バッタ、繭、蒸しの卵、カモメ、野鳥の羽、紅葉、シギ・チドリ、クモ、ヤゴ、葉、甲虫、バッタ・コオロギ・キリギリス、カメムシ、赤トンボ、淡水魚、ワシタカ、鳥の形態の図鑑である。図鑑以外もあるが、ほぼ図鑑である。図鑑だらけである。図鑑は数が多すぎて本棚の表面(手前側)に並ばないので前後2列にして収納しており、春にはトンボを前に出したり、秋にはカモを前に出したりして、季節によって並びが変わる。今は冬モードへの転換期である(写真下)。さて、この書棚にこの度新しい仲間が増えた。自分としては珍しい魚類の写真図鑑である。NHKの番組に登場したヒトデ、最近山下公園で見た魚類などについてもう少し調べたいと思っていたので入手したもの。アマゾン等での評価を参考にして選んだのがこれ。

釣魚1400種図鑑 小西英人著

これが凄い!のだ。外に出られない最近この図鑑ばかり眺めている。釣りなどしない自分がだ。
1.写真が綺麗
生き生きとした魚の写真が1頁から525頁までずら~~っと並ぶ。頁をめくってもめくっても新しい魚が延々と出てくる様は圧巻である。ホワイトバックで左頭に揃った鮮明な写真は美しい。もう、これだけで大満足なのだ。ホワイトバックと言えば「♪鳥くんの比べて識別野鳥図鑑670」と同様だが、鳥くん図鑑の写真ではホワイトバックにするために背景からハサミで切り取ったような直線的輪郭の写真が目立って残念だったのと比べて完璧で、魚の細いヒレの先まで自然で違和感ゼロ。生きた魚の撮影にどういう技術を使っているのか興味がわく。

2.分かりやすい
1種ごとの解説は和名、属名、水平(地域、遠洋/近海/磯)垂直(水深)分布、サイズと最小限だが、写真にポイントを絞った識別点が的確に表現されている。下顎が出ているのがウナギで上顎が出ているのがハモなど、釣り人目線で書かれているため似た種類の識別が非常に実践的で分かりやすい。

3.楽しい
全長はなんと最大の記録が表示されている。図鑑なら普通は幅を持った平均的な値(鳥なら全長55-67cm、開翼長134-150cmとか)を示すのが通常である。しかしクロマグロ全長458cm、重量684kgという表記は釣り人の心に火をともすのである。釣りをしない自分にもこれは分かる。あなたが釣ったのは何kg? へー、日本記録は648kgだけどねー(笑)。ある意味挑戦的なのだ。楽しい。
それから釣り人のための図鑑だけあって、食味が示されている。ずいぶん前に三浦海岸で空から降ってきたダツは食味:普、その近縁のサンマは食味:極、などにやっとしてしまう。
さらに釣り人のための、あるいは釣り人たちならだれでも知っている、あるいは知られていない小ネタなどがちりばめられている。自分が子供のころ何かの図鑑でみて鮮明に覚えている背びれが巨大なバショウカジキは遠洋で獲れるものだが、その幼魚はなんと堤防から釣れることがあり、小さいながら大きな背びれを持つ成魚と同じ形であるなど大変興味深く楽しい。

釣り人のための遊遊さかなシリーズ
釣魚1400種図鑑 小西英人著
海水魚・淡水魚完全見分けガイド
形式:文庫本
頁数:541
出版社:KADOKAWA
ISBN:978-4-04-727180-7
初版発行:2011年3月28日
定価:1900円(税別)

R0128821

R0128822

2017年4月20日 (木)

ミナミメダカ@新治市民の森

C0191389

C0191391

新治の池でたびたび見かけるこれはたぶんメダカだと思うのだが、手持ちの淡水魚図鑑にはメダカが載ってない。このためこれまでも確認できなかった。今回、載っていない理由がやっと判明した。メダカではなくキタノメダカとミナミメダカが掲載されていたのだ。最近よくある普通種のキタ・ミナミ分化だ。南関東ではミナミメダカが分布するという。図鑑掲載の写真は横からなので上からの写真では確認できない。捕獲して水槽にいれて横から撮影しする必要がある。が、図鑑は上からの写真も載せてほしいものである。尾びれの上端と下端はオレンジ色をしている。一枚目左側の個体はやや色合いが異なる。メダカの稚魚あるいは幼魚(というのか)だろうか。
4月15日、新治市民の森にて

無料ブログはココログ